兵庫県明石市の戎みなとまち法律事務所代表、戎卓一(えびす たくいち)です。
この戎みなとまち法律事務所は個人様向けの法律事務所であり、また事務所のある明石市にお住まいの方がまず最初にご相談に訪れる法律事務所であると、そう考えております。
そうした地域密着型の法律事務所として、いつでも、またどなたでもお気軽に法律相談が受けられるよう、できる限り敷居を低くして皆様のご来所をお待ち申し上げております。
そのための取り組みとしまして、休業日である土日祝日であっても、事前にご連絡頂けましたらご相談を承らせて頂きます。またJR西明石駅から徒歩1分と非常にアクセスしやすい場所に事務所がございますので、今、借金問題でお悩みの方、またそれ以外の問題でお悩みの方も、お気軽に戎みなとまち法律事務所までお越しください。
■債務整理について
債務整理は、抱えている借金を払いきれなくなった人が無理のない払いやすい形に見直す手続きです。借金を法的に見直すことで今までの支払い方よりも負担が軽くなったり、支払った利息が払いすぎだった場合に返還されたりすることもあり、借金の返済に苦しむ人にとっては生活の立て直しや人生の再生のために大変重要な手続きとなります。
債務整理の方法には、いくつかの種類があります。どの方法でも好きなものを使えるというわけではありませんので、その人個人、または法人などに合った方法を選択して行うこととなります。債務を整理すると言ってもやり方は様々で、借金返済の義務の残るものから残らないものまであります。それぞれのメリットデメリットを鑑みて、一番適した方法を選びます。一つ目の方法は任意整理です。これは貸金業者と和解交渉をして、作り直した新たな返済計画に従って計画通りに返済をするという方法です。二つ目は民事再生、三つ目は自己破産です。どちらも借金の義務を減らすことができます。民事再生は減額された借金を返済する必要がありますが、自己破産は借金すべての義務がなくなります。反対に自己破産では住宅などの財産を処分することとなり、職業の資格制限がありますが、民事再生にはありません。また、以前のグレーゾーン金利で支払いすぎた金利を返還する過払い金請求は、借入期間の長い人なら借金額を減らせることもあります。
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自己破産
自己破産は債務整理の方法の中のひとつで、今ある債務すべてを免責してもらえるという、いわば債務整理の最終手段のようなものです。自分の持っている財産すべてを放棄することで、全ての借金返済の義務を無くすことができます。多額の債務を抱えてどうにもならない状況の人にとっては、藁にもすがる思いとなるのでしょうが、デメリットもあることなので、最終的にこの方向へ向かうと決めるには様々な角度からの検討をおすすめします。
自己破産をすると、借入金の返済義務が無くなりますが、その代わり自分の持っていた財産を失います。不動産、自動車、現金、預貯金、保険の解約返戻金までありとあらゆる財産です。現金は最低生活に必要な金額は残されます。持っている財産と債務とのバランスの問題になるのでしょうが、資産がある場合にはこれ以外の債務整理を考えてもいいかもしれません。また、決定後はある一部の職業に就くことが出来なくなり、金融機関に知られることとなるため信用がなくなり、借入がしばらくの間できなくなります。とはいえ、破産後にすぐにお金を借りようと考える人はまれですし、生活の立て直しが先です。多額の借金から解放されて精神的に落ち着く、借り入れに頼らないような生活の見直しができるなど、再スタートには必要な手続きだったと考える人は多いようです。
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民事再生
民事再生法は企業の倒産や個人の破産について定められている法律で、日本の倒産法のひとつです。企業や個人が資金繰りがうまくいかなくなったり金銭面で生活が立ち行かなくなった時に、再び立ち直るため、再スタートをして経営を立て直したり、借金を清算して新しい生活をやり直すために使われる措置が定められています。民事再生や自己破産などがそれにあたり、企業の倒産経営破綻などのニュースで耳にしたこともあるでしょう。法人ではなく個人の債務整理で使われる個人再生、給与所得者再生というものもこうしたもののひとつで、経済的に破綻してしまった、または破綻しそうな人々を助けてくれます。
民事再生は債務を整理して、債権者への返済を軽減させたり、返済計画を立てたりするやり方で、自己破産のように借金をゼロにするようなシステムではありません。あくまでも借入金を完済できるように、軽減したり利息を無くしたりといった措置を債権者に納得してもらい、債務者の負担を軽くして彼らの生活を再スタートさせるためのものです。そのため債権者たちにも計画を理解してもらい、利息の負担を減らすなどの対策を納得させる必要があり、その役割を裁判所が担います。