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負債について

負債は将来返す必要のあるものやそれを借りることを指し、金銭や物品など借りるものの種類は問わない言葉です。借りて返済の義務のある借金などを言います。また、経理の用語でも使われますが、やはり借入金や買掛金などの将来の支払いを必要とするものを指しています。企業でも多額の負債によって、それを返済できず経営を立て直せずに倒産、破産するものもありますし、資産と負債のバランスの良い経営は個人法人問わず、大切です。

企業では特に、資産よりも負債を多く抱えている状態を債務超過といい、債務超過の企業は健全な経営をしているとは言えません。これは会社の資産勘定である預貯金や株主からの資本金、土地建物などの金額や価値を、借入れ金や買掛金、支払手形などの金額、価値が上回り、今ある資産すべてを換金しても借金を清算できない状態のことです。中小企業ではよくあることですが、これがあまりひどいと銀行の貸付を受けられなくなったりして、事業を続けることが難しくなります。信用という意味からも資産とのバランスはとても大切なのです。企業ではそのバランスをひと目で見やすくした表を貸借対照表といい、英語で文字通りバランスシートと呼びます。

負債と同じような言葉に債務があります。これは債権と対応しており、支払う義務という意味合いが濃くなります。債権は反対に債務を遂行することを請求する権利となります。借金をたくさんの債権者から負い、債務がたくさん重なり、それを履行できなくなることを債務超過といい、債務超過によって債務不履行が起こり、倒産や自己破産などが起こります。上記のとおり、債務が資産を上回ってしまった状態です。

より多くの資産を蓄積していくことが会社の目的であり、個人の場合もまた資産を増やし借金をなくして安定した家計を築くことは生活をしていく上で不可欠です。しかし、さまざまな要件によって借金を抱えて、立ち行かなくなることはままあることで、借り入れをしたり後払いでの売買をしたりする場合は慎重な返済計画の元で行う必要があるのです。

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