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二重ローンについて

よほどの富豪でない限り、家を建てるためには住宅ローンを使用するのが一般的です。マイホームは人生で一番高い買い物とも呼ばれるほどであり、莫大な資金が必要となります。そのためデザインや耐震性、耐久性などには最も気を使って建築します。しかし、やっとの思いで購入した夢のマイホームにも借金という難点があります。通常ならば自身の収入に見合った返済をしていくのが一般的ですが、これに加えて他の理由により借金をしてしまった場合には二重ローンになってしまいます。

夢のマイホームも購入して一息つく暇もなく、借金の取り立ては始まってしまいます。月々の返済額は契約にてあらかじめ決められた通りの返済を行っていかなければなりません。しかし、そこに未曾有の災害が発生してしまい、せっかく購入した住宅が壊れて住めなくなってしまったら、借金だけが残る最悪のケースに陥ってしまいます。それでも寝る場所は確保しなければなりませんので、新たに住宅を購入する必要が出てくるのです。すると2つ目の住宅ローンが発生してしまいます。このように、地震などの災害によって借金があるにも関わらず、それでいて新たなローンを組まなければならない状態、借金を二重にしなければならないことを二重ローンと呼んでいます。

二重ローン問題は阪神淡路大震災から指摘されてきました。2011年には東日本大震災が発生してしまい、二重ローンに苦しむ人が増えてしまいました。政府はこれらの事態の収拾を図るため、新たな法律の整備を行いました。それによってできた法律が被災者生活再建支援法や株式会社東日本大震災事業者再生支援機構法です。

これらの法律では、これまでの債務額を減らすことや、借入金の元本利息に対し猶予を与えることが決められていたり、事業を再開するために必要となる資金を借りられるような取り決めがあったりするなど、二重ローンに苦しむ人々を救済することが可能となっております。何も解決策が見当たらず困っている場合にはこの法律を活用することをおすすめします。

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