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貸倒れについて

お金を借りたら返済するのが基本です。貸す方も返済をしてくれるから貸すのであって、返済の見込みのない人には貸さないものです。しかし中には、返済されず、回収できないお金があります。債権者が回収できなかったお金のことを貸倒れといいます。差し押さえなどの措置を取っても回収できず、今後も返済の見込みがないと判断されたお金のことです。その中でも法的に請求できなくなったものと、将来返済できる見込みがほとんどないと判断されるもの、の2種類に分けることができます。

通常返済の義務があれば債権者は返済を請求できるのですが、法的措置を取られた場合、それができなくなります。その理由としてお金を借りた人が、自己破産手続きや個人再生手続きを取った場合です。その場合に免責された債権に関しては、債権者は請求をできなくなり、お金を借りた債務者は返済の義務から逃れられることになります。また、将来返済できる見込みがないものというのは、主に長期延滞債務のことを言います。長い期間回収措置を取ってきても、返済してもらえない、今後も返済の見込みがないと判断されたものです。

債務者にとってはメリットのあることですが、債権者にとっては目的な達成できないことですからとても残念なことです。それを防ぐには、返済能力を見極めること、担保などをしっかり取っておくことが必要です。担保をつけると、利息も低くなることがあるので、債務者にとってもメリットのあることです。

借金を返済しなくてすむというのは、助かることではありますが、その分デメリットもあります。自己破産や個人再生の手続きをすると、信用情報機関に情報が掲載され、5~10年間はクレジット会社や銀行などの金融機関で借金をすることができなくなります。借金がなくなる、または借金が減るのはメリットですが、その分デメリットもあるということを忘れずに、借りたお金は返済できるよう、計画を立ててしっかりと返済するようにしましょう。

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