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商工ローンについて

商工ローンは中小企業を相手にした事業ローンのことです。一時のニュースで社会問題化したことをきっかけに貸金業規制法が変わり、商工ローン自体もその名前をビジネスローンなどに変え、イメージの改善に努めています。法改正とともに取扱い業者のシステムも改善しつつあり、以前のような違法な取り立てなどの悪質なものは影を潜めているようです。事業者向けのローンだけに、繰り返しの融資も多く、根保証が求められ、保証人に対する扱いについても問題となったケースがあります。

商工ローンという言葉は聞かなくなって久しく、平成26年現在ではビジネスローンという呼び名の方がメジャーとなっております。いずれにせよ、高金利で貸し付けを行っているノンバンクと言われる貸金業者のひとつです。さらなる特徴は、担保を取りつつも保証人を複数つける、連帯保証の場合には追加融資が保証人なしで行える根保証となっていることが挙げられます。融資額は自己手形発行の手形貸し付けで、数十万円の少額貸付から一千万円を超える金額まで行います。金利は銀行よりも高めですが、審査は比較的甘くなっています。

銀行のような金融機関は、顧客が商工ローンから借りていることが分かると貸し剥がしをするとまで言われるほど、不穏な扱いとイメージがある業者ですが、現在では無担保や保証人不要など新しい形式をとる会社も現れています。もちろん、金利が銀行などの金融機関より高いという点は気になります。しかし、中小企業などでは急な入用などの際にどうしても利用しなくてはいけないこともあるのが実態です。資金繰りの面で必要に迫られて使用する時には、短期間で返済し終えるなどの計画的な利用方法を採って、経営に支障のないように注意することが大切です。

ビジネスチャンスを逃さないスピーディーな資金準備が可能となる商工ローンは、使い方さえ間違えなければ有効な手段です。ビジネスローンと名前を変えて、システムもクリーンなものへと変容していくことで、再び社会に返り咲き、浸透していくかもしれません。

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