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根保証について

車を購入する際や、家を購入する際には1度に多額のお金が必要になるため、物を手に入れるために借金をする人がほとんどです。車両や家、土地などの不動産を購入する際には、銀行や信用金庫などが行っている住宅ローンやマイカーローンなどの専門ローンを使うことによって、より金利を低く抑えることができるため、借入はこの2つの機関からすることが多いです。お金を貸してくれる理由は、返してくれるであろうという信頼を利用者が持っているからです。しかし、もしも利用者本人に特別な事情があったりして返済能力が無くなってしまった場合には、銀行側にとって借金の未払い分はまるまる損をすることになってしまいます。銀行側が万が一にでも借金を回収し損ねるようなことにならないために行っているのが、保証人というシステムです。

何らかの理由でお金を借り入れた本人に借金を返済する能力が無くなった場合に機能するのが保証人の制度です。お金の貸借時には必ず契約を結ばなければなりませんが、その際に一緒に提示する必要があるのが保証人です。契約内容によって保証人が負わなければならないリスクは変化しますが、全ての保証人に言えることは、もしも本人が返済できなくなってしまった場合には本人に代わって保証人がその借金の返済義務を負うということです。本人が死亡してしまったり、あるいはリストラに遇って収入を無くしてしまったりした場合など、予期せぬ事態が起こってしまったら保証人が返済する必要があるのです。

お金の貸し借りが1回だけの場合は良いのですが、商売をしていると何度も借入と返済を繰り返すことになります。しかし、その貸し借りの度に契約を何度も更新しているときりがありません。そこでできたのが根保証という制度です。この保証方法は何度も繰り返される貸借や返済に対し、極度額をと元本確定日という期限を付け、その範囲内の保障を保証人が行うということです。極度額は限度額と換言すれば考えやすいと思います。借り入れたのは50万円でも、極度額が500万円ならば、最大500万円までの借入は可能となります。したがって、例えば友人が50万円借りるための保証人になってほしいと頼まれて、サインと捺印をしてしまったが、極度額が500万円に設定されていた場合、保証人が知らない内に友人が500万円を借りることが可能であるということになります。そのため、50万円ならば払っても問題無いと思って保証人になったとしても、極度額の500万円の保証を求められる可能性もあるので注意が必要です。

保証人にならなければならない場合には契約書をよく読みましょう。その中で少しでも分からないことがあれば、金融業者に対して納得し制度を理解するまでとことん質問をする必要があるのです。

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