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利息について

利息は金銭の貸し借りの際にレンタル料金のような意味合いで課されるものです。物のやり取りやレンタルの料金とは違い、利息制限法という法律によって請求してもいい上限が貸し付ける金額毎に決められています。金銭を貸し付ける業者を貸金業者と言いますが、貸金業規制法という法律によっても一定以上の高利の貸し付けに関する無効についても定められており、借りた消費者は守られています。とはいっても、情報が少なく貸し金業者の言うままに契約をしてしまい、知らずに高金利を課せられている消費者もたくさんいます。

利息がいくらかを決めるのが金利と言いますが、これは銀行に貸し出すための国の中央銀行の基準金利と、一般の銀行などが貸し出す時のための金利があります。銀行は中央銀行の金利を反映して、預金に対して支払う金利と貸付の際に顧客から受けとる金利を決めていました。これを公定歩合と言い、平成6年10月までは銀行はこれを基準として金利を決めることになっていましたが、その後民間銀行の金利は自由化となり、国が金利を調整することはなくなりました。

金利の上がり下がりは景気と合わせて語られます。金利は家計ばかりではなく経済に深く結び付いているからです。公定歩合の時代から、金利を上げ下げすることで日本銀行は貨幣の流通を調整していました。景気が悪くなると、金利を下げ、景気が良くなると上げます。そうすることで支払う利息が低くなると借金してお金を使う人が増えたり、利息が高くなると預貯金を増やすため、貨幣の流通が減ったりすると考えられるためです。ところが消費者金融などの金利は、公定歩合やその後呼び名を変えた「基準割引率および基準貸付利率」にそもそも従ってはいません。この低金利時代に高い金利を続けているのはこのためです。

利息をレンタル料金のようなものと捉えると、金銭の価値に合わせて料金が上がったり下がったりする一般の商品の流通と少し似ているようにも感じられます。やはりお金も需要と供給の調整がなされているということなのです。

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