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委任状は、受任者である代理人にその人本人の代わりとして法的行為や手続きを代行させるための根拠となるものですが、この書き方や内容の捉え方の齟齬からその責任や損害を巡って、大きな問題となることもある重要な書類です。多くの人が気軽に安易に代理人を任せたり、委任状を作成したりしますが、これこそが多くのトラブルの原因となるのです。この危険性を知り、書き方を吟味することは自分を守り、自分の財産を守るためにとても大切なことです。
委任状のトラブルは書き方の曖昧さによって多くが引き起こされます。代理人に委任する内容は特に、範囲や権限を限定して、拡大解釈や異なった意味合いに取ることができないようにしなくてはいけません。まず、委任する相手と自分自身を特定できる氏名、住所、できれば生年月日を含む情報を記載します。委任する内容は限定的に、また書面には余分な空きスペースを無くし「以下余白」などの文言を加えることで、作成後の委任状に第三者または受任者などが勝手に書き加えることができないようにします。
書類作成日時、代理行為が始まった日時を記し、押印します。後で勝手に訂正させないように捨印は押しません。委任する相手というのは、そもそも信頼のおける相手でなくてはいけません。自分の財産や権利を執行することを任せられる相手であることは大前提です。ところが、代理人のトラブルは双方の信頼関係がなかったり、相手をよく知らないまま代理人を任せたりすることからも起こっています。リスクを知り、防ぎつつ、基本となる代理人の選定で誤っては元も子もありません。弁護士や司法書士などの専門的知識や資格者を必要とする場面は少なくありません。また、事をスムーズに行うために代理人をたてることが最良の方法となることもあります。
委任状の特性をよく理解して、正しい使い方をすることで、専門的知識やスピードを求められる事柄を効果的に安全に進めることが可能となります。