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闇金とは、違法な金利を取ってお金を貸す業者や都道府県の登録なしに勝手に営業をしている貸金業者のことを言います。サラ金、街金などと語感は似ていますが、サラ金などはあくまで法的に認められた範囲の金利を取る、都道府県に登録して貸金業を営んでいる正規の業者です。最近では、他の貸金業者の区別がつかないのは呼び名だけでなく、クリーンな明るいイメージのホームページや広告、営業の電話などによって、実際に借りるまでどの会社が闇金なのか分からないことさえ、あります。
闇金は多くの場合、多重債務や高額な借り入れをしており、返済が滞りがちな人にこそ、お金を貸します。毎月の返済が厳しい、生活に支障が出そう、などの理由から高い金利でも藁にもすがる思いで飛びつくように借入れをするからです。また、金利が高く、元金と利息を合わせてすぐに完済できる人が少ないため、いつまでも利息を支払い続けることとなり、少額の元金でも長い期間高い利息を受け取り続けることで儲けることが出来るのです。
金利は、一番メジャーなもので「トイチ」という言葉があるように、10日間で1割という高利がまかり通っています。例えば10万円借りた時の利息は10日後に1万円です。グレーゾーン金利などと言われていた中の出資法で違法となる上限金利29.2パーセントですら、10万円当たり一か月の利息が2500円程度で済みます。どれほど高金利なのかが分かります。平成20年を過ぎた頃から、トイチどころではなく「トサン」「トゴ」などという計算をするところも増えてきています。これはもちろんトイチの派生で、10日で3割、または5割と言う意味です。これは年利1000パーセントを超える恐ろしい高利です。
恐ろしいのは、高利や取り立ての厳しさだけでなく、借金から抜け出そうにも返しきれるはずのないような金額に知らぬ間に膨らみ、自分の努力では生活を立て直せないと言う点です。また、恥ずかしさやプライドから他人に知られたりすることを恐れる人が多いのです。闇金はそもそも違法行為です。法的に戦えば勝てます。悪循環から抜け出すためには、勇気をもって第三者、できれば専門家に相談することが一番です。