ご回答が遅くなってしまい申し訳ありません。
既にX四郎さんの恋愛は成就されているかもしれませんが，念のため。

ご質問ですが，

１
消費者金融での借入の過去が警察官の身内調査によって発覚するか

２
仮に知られたとして，それが交際や結婚に果たして影響するか

という２点が問題になろうかと思います。


まず１ですが，消費者金融や銀行は，借主の借りた額，時期，返済状況などの情報を共有しています。そのために，いわゆる「信用情報機関」というところに登録して，そこに情報を集約しています。


全国銀行個人信用情報センター
株式会社シー・アイ・シー
株式会社日本信用情報機構（JICC)
などです。

したがいまして，警察が身内調査をするとして，恐らく問題はこれらの信用情報機関に警察が問い合わせたときに各信用情報機関がX四郎さんの情報を警察に開示するかどうか，ということになります。

この点につき，上記JICCでは，HPで情報の開示についてこのように限定しています。

http://www.jicc.co.jp/whats/about_03/index.html


要は，この制度はお金を貸す人のための制度なのです。借りたいと希望する人が他社でどれくらい借りているのか，延滞などはしていないか，などの情報が事前に分からないと，貸す側としてはちゃんと返してくれそうな人か分からないので不安でしょうがないですよね。


したがって，貸し手側で「お金を貸しても回収できそうか」という判断のためにだけ問い合わせることができて，教える方もその目的の場合だけ，教えるという風に限定されているわけです。

ただ，例外として犯罪捜査のためであったり，公益（みんなの利益）のために国家権力が正当な手続きを踏んで調査する場合は，上記目的以外にも回答する場合があるということが定められています。

本件ではどうでしょう。警察官がお付き合いする人が消費者金融で借入の過去を持つか否か，ということは公益的な目的と言えるでしょうか。

恐らくこれは公益的な目的とは言えないため，認められないと思います。ただ，警察内部の規則や運用がどうなっているかは公表されていない部分が多く，断言は出来ないのが心苦しいところです。


次に，仮に信用情報機関などから開示があって，X四郎さんの借入の過去が発覚した場合，２が問題になります。


はっきり言って，私は全く問題にならないと思います。
消費者金融からの借入はよく世間で問題にされますが，計画的に利用され，延滞せずに返済されるのであれば，全く問題ないのです。

X四郎さんは旅行代金として借りられて，きちんと延滞もせずに完済されたのですよね。

それならば，例えばローンで自動車や家を購入するような契約と本質的には変わりません。

何度督促されても返済せず，裁判を起こされた，預金を差し押さえられた，などのことがあれば，お金にルーズな人だということで，相手によっては問題にされるかもしれません。


したがいまして，１の点で恐らく発覚はしないと思われますし，仮に発覚しても２の点で貴女がお相手から過去の借入を理由に交際や結婚を断られるということはおそらくないと思いますよ。

もちろん，２の点については個人個人考え方が異なるところですので，消費者金融で借入をするような人は付き合えない，と言う人はいるかもしれません。でもそれは警察官であるから，という理由ではなく個人的信条の問題です。


過去の借入など気にせず，堂々とアタックしてみてください。