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友人がものすごい額の借金をしているようで心配です。僕も友人(以下A)も25歳、高校時代の同級生です。Aは大学卒業後イベント会社に就職して、会社の風潮なのか、周りの影響なのか派手に遊んでいるようです。久しぶりに会った時も食事代を出してくれようとしました。(断りましたが)稼ぎがいいのかと思えば、僕と変わらない一般的な月収でした。どうもAは色々なところから借金をしているようで、額は把握できていないけど数百万と言っていました。
大丈夫なのかと聞くと、「ヤミ金などには手を出していないから過剰な取り立てはない、どこからも借りられなくなったら自己破産すればいいから、一度借金をしたら派手に使った方がいい」などと言っていました。
Aは車や家などの財産を持たず、結婚する気も当分ないからローンが組めなくても大丈夫と言っていました。会社にもそんな先輩が何人かいるようで、おそらくクビになったりはしない、実家は持ち家で、不動産も所有しているから、もしも会社にいられなくなったとしてもしばらくは問題ないと言っていました。親には借金のことを言っていないようです。

僕自身、自己破産と言えば最終手段で、人生の汚点ともなり得ることだと思っていましたので、Aの感覚が理解できません。このようなAの考えは、いつか自分の首を絞めることになりませんか?

2018年02月19日投稿者:焼肉弁当(30代男性)
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専門家からの回答

松本 治弁護士
松本 治弁護士

ご相談ありがとうございます。

自己破産が人生の汚点かどうかはともかく、A氏の考えは困ったものです。
まず、返せなくなると認識しながら、それでも構わないと借金をするのは、詐欺罪に当たり、10年以下の懲役が規定されています。ただ、実際のところ立証が難しく、立件されるのは限られているというだけです。
また、信用状態について債権者をだましていれば、自己破産を申し立てても免責(借金を払わなくてよくすること)されないおそれもあります。

以下、蛇足ですが、
近年は、いわゆる総量規制がかかっており、普通のサラ金からは、合計で年収の3分の1までしか借りられません。A氏の借金は、おそらく銀行のローンかと思われます。
銀行は、総量規制の対象外なのです。これは、銀行は審査もきちんとしていて、貸し過ぎないという前提なのですが、実際はそうでもないようです。サラ金が「保証会社」として付き、返済が滞ると代わりに返済して、借主に求償権を行使するという構造になっています。銀行は、(銀行にしては)高い金利で貸すことができ、審査が甘くてもイザとなれば保証会社に請求すればよく、サラ金はサラ金で総量規制の枠を越えた顧客でも「保証料」を受け取ることができるというわけです。
個人的には貸主も借主も「どっちもどっち」だと思います。そのうち銀行の無担保ローンにも規制がかかってくるものと考えています。

2018年02月21日00時45分

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